文学少女の憧れ!? あの床、実はリノリウムじゃなかったかも…
お家を建てたい皆さま、
ご計画はお進みですか?
今日は、ちょっと格調高いブログをお届けします(笑)
小説を読んでいて、「リノリウムの床」という言葉に惹かれたこと、ありませんか?
古い校舎や病院、サナトリウムの静かな廊下に敷かれていそうな、ひんやりとした床。
どこか懐かしく、少し寂しげで、時間が止まったような空気をまとっています。
江戸川乱歩、赤川次郎、村上春樹 などの作品にも登場する“リノリウムの床”。
それは、物語の中で静けさや儚さ、そして孤独の象徴として描かれてきました。
そんなイメージに惹かれて「住宅にも取り入れてみたい」と思っていた私。
実際に使用して頂けるお客様がいらっしゃったので、業者さんにご相談しました。
実は「幻の床材」だった!?
「リノリウムを使ってみたいのですが」と相談したところ、
返ってきたのは、ちょっと意外な答えでした。
「けっこう高価です。一般的な住宅でも使われる方は多くないですね」とのこと。
リノリウムというと、昔の学校や病院で使われていた、
どちらかといえば“安価な床材”という印象を持っていた私にとっては、少し驚きでした。
実際にはリノリウムは、天然素材から作られる環境配慮型の床材で、
製造にも施工にも専門技術が必要。
今も昔も、手間とコストのかかる“高級床材”だったというのです。
昔の学校や病院に、リノリウムって使われてたの?
さらに調べてみると、もうひとつ驚きの事実が。
「当時の日本では、樹脂系の建材自体があまり普及しておらず、
公共施設では木の床が主流」とのこと。
つまり、リノリウムが学校や病院に敷かれていたというのは、
実際にはあまり見られなかったようなのです。
となると、私たちが小説の中で抱いていたあの「リノリウムの床」のイメージは、
どこかで理想化された、“物語の中の存在”だったのかもしれません。
リノリウムの魅力は、見た目だけじゃない
とはいえ、リノリウムがずっと愛されてきたのには、しっかりと理由があります。
見た目のノスタルジックさだけでなく、機能面でも非常に優れた床材なのです。
- 抗菌・抗ウイルス性:亜麻仁油が自然な抗菌性を持ち、ウイルスにも効果的。医療・教育施設でも使われています。
- 脱臭&ホコリがたまりにくい:酸化によりにおいを抑える働きがあり、静電気も起きにくいので掃除がラク。
- 弾力性と滑りにくさ:やわらかい足ざわりで、転倒時も衝撃を軽減。小さなお子さまや高齢の方にも安心です。
- 天然素材でサステナブル:亜麻仁油、木粉、石灰、松脂などで構成され、製造時もカーボンニュートラル。
- デザインが豊富:ナチュラル系からモダンまで、幅広いスタイルに対応可能。
詳細はこちらを参照しました → 田島ルーフィング
な・・なんと!あのCFで有名な「東リ」さんの社名の「リ」とは、リノリウムのことなのだそうです!!びっくり!
それでもやっぱり、気になるのはお値段
ただ、やはりリノリウムは材料費も施工費も高め。
「じゃあ諦めるしかないの?」というと、そんなことはありません。
最近の床材の中には、
リノリウムの風合いを再現した
クッションフロアやフロアタイルも多くあります。
見た目の雰囲気は近いのに、コストや施工性に優れているのが魅力です。
たとえば、こんな製品があります:
- サンゲツ PM-22146(リノリウム風のグレージュカラー)
- 東リ TMフロア(バレエ団と共同開発した舞台用ビニル床シート)
- リリカラ LH 81099(少しキラキラとした仕上がり)
水まわりやキッチンの床に採用すると、
懐かしくてモダンな気分を味わえるかもしれません。
まとめ:憧れの床は、今の暮らしにも寄り添える
本物のリノリウムを使うには、それなりの費用や手間がかかります。
けれども、その雰囲気や精神性を取り入れることは、今の住まいでも十分に可能です。
小説の中で描かれた、あの空気感に少しでも近づきたい。
そう思ったとき、素材選びにちょっとしたこだわりを加えてみるのも素敵なこと。
日々の暮らしに、ほんの少しの文学的エッセンスを。
そんな気持ちで、床を選んでみてはいかがでしょうか?
最後に、AIが提案してくれた、「床がリノリウムじゃなくてびっくりしている私」です。(実物とは異なります。たぶん。)
{え!?リノリウムじゃないの?